東京大学大学院経済研究科マネジメント専攻数量ファイナンスコースに出願したものの、不合格になったので備忘録として体験記を残します。
準備日程
- 2024年1月 TOEFLを初受験 67点
- 2024年1月〜3月 参考業績として出す演習論文をまとめ
- 2024年3月〜6月 研究計画書作成
- 2024年4月末 TOEFL再受験 76点獲得
- 2024年6月上旬 GMAT初受験 Quant 79点
- 2024年6月10〜 Web出願開始。推薦状依頼
提出書類
TOEFL
TOEFLは70点台を取っておけば足切りはないと聞いていたので、最低限70点台の取得を目指しました。初回テストは振るわず、4月に再受験します。パソコンで受験するテストですので、慣れも必要です。日程に余裕を持って受けるのが良いと思います。
参考業績
こちらは3年後期に授業で経済の実証分析したものを論文の形にまとめました。授業担当の先生に見てもらって、5回ぐらい直してます。VARモデルを用いた為替の分析です。
研究計画書
これは思っていたより時間がかかりました。1ヶ月程度で仕上げる予定でしたが、6回以上色々な先生に見てもらってやっと完成。やったこともない領域に興味本位で突っ込んで行かなければ、これより早いはずです。
GMAT
今回の受験の最難関かつ、多分これで一次試験で落とされました。2023年に形式が変わり、スコアスケーリングも変更に。むかーし昔、どこかでQuant 47点とって受かったという人のブログを見た気がするので、新スコア換算で79点を最低限目指しました。で、その79点を取り、ギリギリだな…と思いつつそのまま提出したのですが、一次試験で落とされました。
コンピューターアジャストの試験で1問目からミスったのは良くなかったかもしれませんね。焦りは最大のトラップ、と。
不合格の反省点
TOEFLの同じ点数で東大院工学研究科のシステム創成学専攻には合格しているので、TOEFLに問題はなかったはずです。研究計画書も同じく。参考業績も上出来だった(本人談)し、推薦状も問題ないはず……
となると、やはり足を引っ張ったのはGMATだと思います。79点で足りなかったということは、少なくとも80点の得点を目安に足切りをしている可能性が高いです。みなさん、気をつけてください。
※後で記事にしますが、経済コースB日程はGREのQuant 160点で落とされたので、キリのいい数字での足切りより、もっと高いレベル(満点近く)が求められているのかもしれません。2025/01/25
※以前の版で69点を取ったとしていましたが、正しくは79点でした。申し訳ありません。2024/12/12
今後について
数量ファイナンスコースと併願できる経済研究科のコースは経済コースB日程のみなので、とりあえずはそれを目指しているところです。GREが必要ですが、数学はこちらの方が優しい印象。進展あれば報告します。
コメント
書類審査の時点で何割くらいが落とされると思いますか?毎年最終半分くらいが合格してますが書類審査と口述試験どちらが大事ですか。
一次試験の結果発表の際の受験番号の感じから言うと、数量ファイナンスだけで最低でも12人が出願・9人が一次試験通過なので、3/4かそれより少ない割合で書類審査は通るようです。つまり、最低限の数値だけ見て選り分けているような気はします。
口述試験でも1/3程度落とされると言うような話は聞きますが、そもそも書類がしっかりしていないと口述まで進めないので、その意味では書類審査は大事です。しかし、一次審査合格まで進んでいる人に関しては、残りは口述で決まると考えられるので、1週間の準備期間で必死に口述対策をしたほうが良いでしょう。
……と言うのが数量ファイナンス落ち、システム創成合格の筆者の所感です。
ありがとうございます!
釘銀さんは研究室訪問は行かれましたか?
数量ファイナンスコース・経済コースではしていないです。数量ファイナンスの目当ての先生に連絡を取ったこともありましたが、華麗にスルーされました。公式にも、出願前の先生への接触はしなくて良い、とどこかで書いてあったはずです。
ただし、これは経済研究科の文化であるようで、工学研究科のシス創ではむしろ研究室訪問しなさいと公式に奨励されていました。
ありがとうございます。英語書類はTOEICで提出しようと思っているのですが、800点とれば足切られることはないですか?
この記事は不合格体験記なので、その辺は合格者のブログを参考にされるとよいかと思いますが、一般的に700点を超えていれば問題ないようです。
後で記事にしようと思っているのですが、経済コースB日程の受験結果を踏まえたGMATのスコアについての補足……今書こうとしましたがB日程の二次試験の合格発表が明日午後なので、それまで公開できませんね…明後日以降、この記事が多少修正されていると思うのでご確認ください。
記事ありがとうございました。
こちらの学生募集要項を見る限り、GMAT成績が不要っぽいですが、2025年からこういうふうになったでしょうか?
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.student.e.u-tokyo.ac.jp/grad/2025M_syakaijin_youkou.pdf
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.student.e.u-tokyo.ac.jp/grad/2025M_syakaijin_hosokusetumei.pdf
コメントありがとうございます。
貼ってくださったリンクを見るに、社会人特別選抜ではGMATについて言及されていませんね。社会人特別選抜については詳しくない為、公式の情報を参考になさってください。
一般学生の修士課程の募集に際してはGMAT不要という大きな変更は今の所なさそうです。